
パーソル総合研究所・法政大学 石山研究室「ミドル・シニアの躍進実態調査」によると、「出世したい人」と「出世したいと思わない人」の分岐点は42.5歳です。
40代前半をキャリアアップができる最後の機会と捉え、どのような行動をとるべきか考えはじめる人も多いです。
そこで、今回は40代がキャリアアップを含めたキャリアプランを考える時のチェックポイントをまとめてみました。
この記事をよむことで、次のことがわかります。
- キャリアプランを考える前に何を準備すればよいのか?
- キャリアプランをするためにどういう選択肢があるのか?
- キャリアプランするための具体的な行動は何か?
充実した人生を送るために、これからキャリアプランを考えようとしている人は参考にしてみてください。

目次
40代のキャリアプランは何を軸に考えるのか?

キャリアプランは、目的から考えるのがよいです。
これからのキャリアは何を中心とした生活をするのか、まずはありたい姿から考えましょう。
例をあげると、次のようなことが考えられます。
- まだまだ自分の限界を試してみたい
- 将来が不安だから今のうちに稼いでおきたい
- 自由に使えるお金がもっと欲しい
- 今の待遇に不満、適正な評価のもと働きたい
- ワークライフバランスを大切にしたい
- セミリタイアもしくはアーリーリタイアをめざしたい
もう1つ上のレベルでチャレンジする人もいれば、一歩引いて私生活を大切にしたい人もいます。
環境を大きく変えたい場合、今を逃すと定年までその状況が続くかもしれません。

今の会社で実現するのか?転職してめざすのか?

目的を達成するためのキャリアプランを、今の会社で実現するか転職して実現するかは悩むことと思います。
今の会社で実現したほうがよいですが、次の場合は転職を検討しましょう。
- 制度的にすぐに実現しそうな状況ではない(リモートワークや副業)
- 先輩社員の状況から実現は難しそう(キャリアアップや給与アップ)
40代は、会社が変わるのを待っている時間的な余裕はありません。

転職することが不安という人は

40代の転職は厳しい印象がありますが、40代前半であればそこまでではありません。
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これまでのキャリアや実績がはっきりとしているので、マッチングすればすぐに決まりやすいという利点もあります。
もし、不安な人は転職サービスに登録してみて、次のことを確認してみてください。
- 自分が理想とする条件に合致する会社はあるのか?
- 自分に興味を持ってくれる会社はあるのか?
- オファー内容が希望内容とギャップがないか?
転職エージェントに登録して相談すれば、企業側に応募する前に適性を判断してくれます。
転職エージェントに相談したり、実際に企業側のオファーを受けてみて自信を持てたら転職を判断するのがよいです。
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キャリアアップに新たなスキルをつけるべきか?

40代で年収アップやキャリアアップをめざす場合、今から新たなスキルにチャレンジするべきか悩むところです。
40代は新たに身につけたスキルを有効に使える期間が短いため、次のことを慎重に考えましょう。
- 身につけたスキルは定年後も活かせるものなのか?
- スキル取得にかかる期間は2~3年以内なのか?
- そのスキルを活かせる機会があるのか?
- そのスキルをつければキャリアや給与があがる可能性は高いのか?
そうでないのであれば、スキルアップのための時間を副業などのサイドワークに使ったほうが効果的です。
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ジョブチェンジは効果があるのか?

ジョブチェンジをして仕事の幅をひろげ、成長可能性や給与アップを狙うということも選択肢としてはあります。
ただし、次のようなジョブチェンジは、稼ぐ効率が悪くなるので注意しましょう。
- エンジニアやデザイナーなど技術を必要とする仕事へのジョブチェンジ
- 今の職種より平均年収が低い職種へのジョブチェンジ
- 何よりも経験がものをいう仕事へのジョブチェンジ
逆にエンジニアから営業職やカスタマーサポート職などへのジョブチェンジは、上手くいくケースが多いです。
サービスを知り尽くしてのジョブチェンジとなることもあり、その知識や経験をそのまま活かせるからです。

フリーランスをめざすなら

これから新しくはじめることでフリーランスをめざすのであれば、まずは副業の範囲で試しにやってからにしましょう。
もし副業NGの会社であれば、副業OKの会社への転職をワンクッションはさんでみてください。
理由は次のとおりです。
- やってみないとどれだけ稼げるかわからない
- 稼げないと収入ゼロになる可能性もある
- 実績を副業として積み上げておく
「退路を断って」と思い切った人もたまにいますが、40代でフリーランスからの再就職は厳しいです。
副業からはじめてみて、充分に稼げる状態にすればリスクなくフリーランスに移行することができます。

ワークライフバランスを重視するならば

ワークライフバランスを実現したいのであれば、テレワークはそれを実現するための最適な手段です。
自宅でも仕事のパフォーマンスを維持できれば、給与を落とさずにワークライフバランスを実現することができます。
またテレワークは可処分時間を増やすためだけではなく、次のメリットがあります。
- 通勤などのストレスから解消される
- 飲み会などの無駄な付き合いをしなくて済む
- ランチ代や交際費が大幅に節約できる
テレワークは副業とも相性がよいです。時間を効率的に使って稼ぐことができます。
今の時代テレワークを取り入れている会社も増えているため、ワークライフバランスを重視するならテレワークができる会社に転職するのがよいです。
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使えるお金を増やす方法は給与アップだけではない

収入を増やす手段は給与アップだけではありません。株式投資や不動産投資から毎月数万円の収入を得る手段もあります。
ただ、これは次の条件に当てはまる人が対象です。
- 株式投資をしたことがない
- 銀行預金が1000万円以上ある
- その銀行預金をしばらく使う予定がない
1000万円あれば株式投資で年間30万円~40万円の配当金が期待できます。
毎月3万円程度ですが、使えるお金を増やすことができます。

セミリタイアやアーリーリタイアをめざしたい

定年をまたずにセミリタイアやアーリーリタイアをめざしたい場合は、金融資産を充分に蓄えておく必要があります。
そのための準備は次のようになります。
- 株式や不動産などに投資をする
- 毎月の投資資金を増やすために副業をする
- 節約による余剰資金も投資にまわす
目安としてセミリタイアは3000万円から、アーリーリタイアは実現する年齢にもよりますが50代であれば5000万円は欲しいところです。
まずはハードルが低い、セミリタイアからめざしてみましょう。
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まとめ
会社内での単なるキャリアアップであれば、仕事で実績を出したり同僚からの高い信頼があれば実現することができます。
一方、社内の出世以外の選択肢を取る場合は、ほとんどのケースでお金に左右されることが多いです。
もし今はキャリアプランが明確ではなくても、将来の自分自身の選択肢を増やすために次の知識や習慣はつけておいた方がよいです。
- 投資
- 副業
- 節約
この3つのサイクルがうまく回ると、資産が大きく増え選択の幅も広がるので、早めに取り組むことをおすすめします。
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