
iDeCoとは、自分で決めた額(掛金)を積み立てて運用し、60歳に受け取る私的年金のことを指します。
老後2000万円問題が話題になりましたが、これは公的年金だけでは2000万円足りないことを意味しています。この対策として各個人が、2000万円を定年までに作ることを支援する制度です。

この記事を読むことで、次のことを理解することができます。
- DeCoについて必用最低限の知識
- iDeCoのメリット、デメリット
- iDeCoへの加入方法
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投資歴20年の40代。私も、自由気ままに生きるための準備をしているところです。
目次
iDeCoについて知っておいた方がよいこと

iDeCoというのは個人型確定拠出年金の愛称で、企業型確定拠出年金と区別してつかわれます。
iDeCoの概要については、次のようになってます。
- 私的年金制度の1つで、毎月5000円の掛金から加入をすることができる
- 毎月の掛金が所得控除となり、所得税や住民税が安くなる
- 通常約20%かかる運用益が非課税になる
- 受取時も一定額まで税制優遇が受けられる
3つの税制優遇が受けられる点がiDeCoのメリットです。

iDeCo(個人型)と企業型の違い
確定拠出年金は、iDeCo(個人型)と企業型がありますので、違いを説明しておきます。
退職金制度の代わりに確定拠出年金を導入する企業も増えてきています。
企業型に加入している場合、iDeCoの掛金は制限され手続きの手間だけかかるので加入するメリットはありません。

iDeCoのデメリット
デメリットも充分に把握しておく必要があります。
- 原則60歳まで引き出せない
- 元本割れのリスクがあること
- 手数料や維持費がかかる(年間2千~7千円)
- 受取時に受取方法によって課税される場合がある
60歳以降の受取り方法は「一時金」か「年金」かを選択できます。
会社からの退職金がもらえる人が「一時金」を選んだ場合、退職金と合算して課税されるので課税額が多くなります。
その場合は、「年金」として毎年受け取るなど、節税の工夫が必要となります。

iDeCoを利用すればどれくらいの資産形成ができるのか?

30歳、月額掛金20000円、運用利率5%を30年続けた場合でシミュレーションしてみます。
節税効果は356.5万円です。銀行預金と比較した場合は、1062万円(掛金の所得控除+運用利益)の効果が想定できます。
また一時金での受取時も、30年運用した場合は1500万円までは非課税というメリットもあります。

iDeCoの加入について
加入条件と掛金の限度額

iDeCoには加入条件があります。加入できる人は次のひとたちです。
※厚生労働省のiDeCoの説明ページから抜粋しています。
そして、掛金の限度額はつぎのとおりです。下図だとわかりづらいという人は、かんたんな「加入診断」もあるので確認してみてください。
iDeCoに加入してメリットがある人
これらの内容をふまえて加入したほうがよい人は、次の3つの条件を満たす人たちです。
- 資産形成の目的が老後準備である人(60歳まで引き出す必要がない人)
- 所属する会社で企業型の確定拠出年金に加入していない人
- 所属する会社で退職金制度がない人、もしくは退職金が少ない人
所得税の控除の恩恵を受けるという点においては、まとまった掛金(2万円以上)を毎月拠出できることもポイントとなります。

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iDeCoに投資の知識は必要なのか?

個別株の売買とは違い、積立投資は素人にもできる簡単な投資です。基本的なことは10分くらいで理解することができます。
積立投資については、この記事を参考にしてみてください。わかりやすく説明しています。
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銘柄の選定など、具体的には次のように進めることになります(詳しくは後ほど説明します)。
- ネット証券でiDeCoを申し込む
- 米国主要株式であるS&P500指数のインデックスファンドを選ぶ
- 毎月一定額を積み立てる
米国主要株式をおすすめする理由は、つぎのとおりです。
- 米国のGDPは全世界の約50%あり世界経済の中心である
- その米国でも上位のGoogleやAmazon,Appleなどを含む上位500社の株で構成されている
- S&P500指数の株価は過去30年で10.5倍に成長している
- 投資の神様ウォーレンバフェットもS&P500への投資を推奨している
その中でも手数料の安い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選ぶとよいでしょう。

iDeCoの申込の仕方について
iDeCoの申込は次の3つのステップが必要です。
- 自分が加入できるか、加入できる場合はいくら拠出できるかを確認する
- 資料請求後、加入のための書類手続き
- 加入者サイトにログイン
これらは、全て証券会社のサービスページで確認することができます。
証券会社は、手数料が安くプランの多いネット証券を選ぶとよいです。
その中でも、iDeCoのサービスページが充実している松井証券がおすすめです。

まとめ
iDeCoについて、わかりやすくまとめてみました。
加入条件があう人で、老後資金を目的とした投資をしたい人は、節税効果が高いので加入することをおすすめします。
加入年月が長ければ長いほど、受取時の控除額も大きいです。
いづれ加入する予定であれば、掛金が少なくてもよいので早めに加入しておいたほうがよいです。
口座開設までは時間がかかるので、まずは書類申込だけでもしておきましょう。